2007年07月16日

カエル捕り

生物学教室では8月2-3日に,
高校生向けの科学教室を開催します.
カエルを使って行動,形態,生化学,電気生理など
を体験してもらいながら技術と科学的な論理思考を
学んでもらえたらと思っています.

そのために使う行動実験用の
トノサマガエル(写真右側)を
浜松医科大学の近くの水田に採集に出かけてきました.
6-10cmほどの大型の個体は逃げ足も素早く,
採集にはなかなか手間がかかりました.

で,採集していて気が付いたのですが,
ダルマガエルRana porosa brevipoda
(ナゴヤダルマガエル:写真左側)も同所的にいるようです.
背面の黒色の斑紋が独立しており,足も短いです.
また腹面に不規則な斑が入ることや背面の小隆条も
明らかにトノサマガエルのものと異なっています.
(ただ,採集個体は腹面の斑は薄く,
それが個体群の特徴なのか,トノサマガエルとの
自然交雑なのか,すこし注意が必要そうです)

ダルマガエルは,
静岡県のレッドデータブックでは絶滅危惧TAという
絶滅の危険度の最も高い種に指定されています.
浜松市の郊外にはまだ貴重な自然が残っていることに
うれしくなりました.

トノサマガエル.jpg
posted by 針山堀太郎 at 11:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 研究室の生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。たまたま検索中に見つけ、思わずコメント入れさせていただきました。

ダルマらしいダルマだと思いますよ。が、雑種かといわれればそうかもと思うほど本当に難しいですね。遺伝子レベルでないとわからないかも?
浜北区でもトノサマと同所的に存在してます。そこが困る。
背中線もくっきり入り、足も??と悩むような個体群です。側腹部の模様を基準にダルマと今は同定はしてます。
地域個体群の特徴か雑種かやはり疑念を持ってました。
関東のようにトウキョウダルマだけだと楽なんですけどねw
Posted by sprite at 2009年04月24日 18:10
 コメント有り難うございます.
 この左の個体,トノサマガエルじゃないかと少し不安だったので,コメント頂いて,少なくともダルマっぽいことが分かりホッとしています.
 同所的に近縁種が生息しているということは,どう生殖隔離しているのかとか,棲み分けや食い分け,環境変化に対する反応性の違いなど,面白い生態的テーマがありそうなんですが,なかなか観察する時間が持てないのが,残念です.
Posted by M太郎 at 2009年04月24日 21:33
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